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NHKについて [雑感]

NHKは日本放送協会っていう名前だ、確か。設立された理由はおそらく特定の思想や、権力に影響されない放送事業を行うため、とか何とかだと思う。番組そのものは数多くの秀作が制作されているとは思う。また、優れた番組をつくるために努力している人々も多くいることだろう。

しかし、私はNHKという組織が、どうしても好きになれない。もちろん、受信料は今まで払ったことがない。なぜなら、この資本主義の日本で、テレビ受像器を購入したときに「このテレビ受像器を買われたあなたには、自動的にNHK受信料を支払う義務が生じます」との説明がなされていないからだ。病院でいうところのインフォームドコンセンス、それがない。

言い方は乱暴だが、見る、見ない、の意思確認さえせず、一方的に送られてきた番組に対して、受信料を払いなさい、というのは(言い古された言い方だが)理屈から言って無理がある。それほど公共放送、と言う立場が国にとって重要であるなら、正しく「国営放送」とすれば何も文句はない。実際、英国のBBCをはじめとして、国営放送という立場から番組制作をしている局だっていくらでもある。しかも、私が知っている範囲内では、NHKの職員たちはかなりの高給取りであり、相当な学歴を誇る人々の集まりである。ただし、集金やら督促をする人たちは、言ってみれば新聞の勧誘員のような人たちで、その恩恵にあずかることはない。

以前にも督促に来たそうした人と、受信料を払う、払わない、といったことで揉めたことがあった。彼は私にこう言った。「あなた高校野球見るでしょう!」悪いけど、私は高校野球が大嫌いで、見たことなど全くない男である。「見ないね、第一嫌いだし」と私。まぁ、そんなことはどっちでもいい。ことは見るとか、好き、とかのことではない。彼らが教えられているお決まりの言葉があまりに陳腐であることはさておき、それでは受信料支払いへの理解促進につながらない、ということだ。

さらに言わせて貰えば、テレビCMやらラジオCMなども作っている私にとって、自分の作ったテレビCMが決してオンエアされることのない局の指金に「だって、テレビあるんでしょ」なんて言われなくてはならない理由はこれっぽちだってない。

話は変わるが、例えば国会議員は年間いくら貰っているかご存知だろうか?自分自身の給与は2千万円くらいだが、実際には秘書給与だとか諸々足していくと、実際に一人の国会議員に支払われる歳費は、7千万から8千万円にも上るらしい…。イギリスあたりでは国会議員の給料が、かなり低いらしい。何故低いかというと、国をよくしよう、という志が重要だと考えているからだ。つまり、議員になれば特権が付いてきて、しかもお金にも困らない、といった打算的な考え方をする人物を排除するためだ。(もちろん、その弊害として賄賂問題が無いわけでもないであろうが…)なぜ、こんなことを書いたかというと、それが、NHKの構図と似ていると思ったからだ。そもそもNHKは、放送事業や報道という社会的にとても重要であると思われる仕事を担う、という高邁な精神を持った人々が(薄給にもかかわらず)勤務するべき組織であって、高給優遇目指して「寄らば大樹の陰」の大樹であろうとすることがおかしいと思うのだ。

お金、ではなく、なぜ自分がNHKというテレビ局に入りたいと思ったのか…、それがあまりにも見えてこない。職員全員が、純粋で健全ななジャーナリズムを持ち合わせているのであれば、おそらく私をはじめ、今まで受信料を払ってこなかった人々も理解を示すはずだ。「見たい番組があるでしょ?」と言うあなたには「放送に対するあなた方の考え方の方が見てみたい」と思う私である。


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クリスマスイルミネーションって? [雑感]

私はへそ曲がりなのかも知れない。blogにしたって、日記風の文章に写真を入れたりしたものは多くのみなさんが公開しているので、私はあえて「書きたいテーマ」が決まってから書くようにしている。だから、なかなか更新できないでいる。というわけでこうして書いているということは…、見つかりました!今回のテーマは、近年よく個人宅で見かける「クリスマスイルミネーション」のことである。私の家の近くにもあります。これでもか!と言わんばかりの電球?を飾り付けて悦に入ってるステキな家が…。あのー、あれって、どうでもいいことですが電気代、けっこうかかりますよね。いえ、いいんですよ、あなたのお金をどう使おうと…。でも、よく政府公報なんかでも言ってる「エコライフ」っていうのと、真っ向ガチンコしませんか?
数年前から、住宅街でああいったクリスマスイルミネーションを飾り付けた家がマスコミに取り上げられたりして、思い切りその気になってやる気出しまくっているご家庭がふえている。ご近所に刺激されて、負けるもんか!で勝負しちゃったり。あれは、何のためにやってるわけだい?おじさんよ。そりゃぁ、確かに「きれい」っていえばきれいだわな。でも、あなたが身銭を切ってあんなに明るくしちゃって防犯に協力しなきゃいけない理由はないんでないの?思えば神戸の震災の時に、ルミナリエだったっけ?が震災にあった人たちを励ましたいから、とかいう理由でああいったイルミネーションがブームみたいになっていったような気がする。そのときにだって私には違和感があった。電球玉が人々を励ます、というロジックがさ…。
で、中にはじぶんちの契約電流じゃアンペア足りないっていうんで、お隣に借りたりしている方まで登場したりして。いやー、確かに疑うことなくイルミネーションに人生賭けていくのもまぁ、それなりに幸せな生活かも知れない。だが、である。おいおい「暖房の際の目安は20度にしましょう」なんて、うちの大学の講義室にあるエアコンのパネルにはきっちり書いてあるぜ。正直言って20度、なんて寒くてたまらん。(24〜5度にしてます)それもこれも電気の無駄遣いを減らしましょう、ってお上がいってるからでしょうが…。商業施設が客寄せのためにイルミネーション点けまくって、クリスマスシーズンに稼ぐんだ!って、気合いは十分理解できる。所謂「かき入れ時」だもんね。頑張ってよ!じゃんね。
しかし…。すいません、私、クリスマスイルミネーションでプチネズミ国(瑠璃子さん的表現)化しているお家の方、苦手です。明らかに価値観違う、って。おかしなアルファベットの入ったカバン買うくらい、私的には不条理で理解不能な世界観でございます。


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教員への通知表 [雑感]

みなさんは大学の教員に、通知表があるのをご存知ですか?普通は、教えている人が、教えられている人、に通知表というものを渡しますよね。そうではないのです。学生が教員にアンケート、という形で「通知表」みたいなものを提出?するのです。私の場合は前期に教えていた3年生71人のクラスで、アンケート実施日に来ていた学生たちから(補講日であったためいつもより少なかったが)評価が下されます。しかも、評価項目は(私の大学の場合は)11項目。例えば「担当教員の授業内容の説明の仕方や教え方は上手でしたか」とか「担当教員はこの授業に対して熱意を持ってやっていましたか」など…。設問の文章が下手だなぁ、なんて思いますけどね、そんなことよりやっぱり結果がどう出るのかがけっこう気になる気弱な私。さらにこの評価システムは各項目5段階に分けてあるんです。5がいちばんいい。1は最低。

こういうシステムはおそらく日本中の大学(ひょっとしたら高校とか中学、小学でも?)で実施されているものなのかもしれません。私が今まで知らなかっただけなのかも…。また、裏面には個人的な意見を記述できるスペースもあるので、そこに書き込んでくれる学生も少数います。(講義時間の一部を使って集めるので、時間は限られています)あと、評価欄以外にもちょとした質問があって「授業中いねむりをしましたか」なんていうのもあります。これが3項目、で、5段階。

自慢ではありませんが、今教えに行っている大学の教員の中で、私は、いちばん学が無くて(高校卒)教養もありません。100%断言しちゃいます。ただ、自分の仕事をそれなりに続けているうちに(その分野の)講師やら先生を依頼されることが増えてきてしまっただけなんです。だから、こんな私でいいのかなぁ、という「すまないねぇ…」という気持ちがいつもこころのなかにあるんです。昨日も同じ大学の客員教授の先輩と(この方がとてもいい方なんですが!)飲んでいたのですが、さすがに教養を感じるなぁ(有名大学出身でテレビ局に勤めていた方です)と、思いながら焼酎を飲んでいました。

ブログでいろいろな方々が書いている内容を見ても、(同じテーマでも)私の感想は、書かれた方の意見とかなり違うことが多いんです。(もちろんそうそう!この人の考え方は、私と一緒だ!なんて思う方もいますよ)私という人間がアナログなんです、きっと。これは時計の針を見て、類推することによって時間を知る。これが好きなんですね。デジタルの人は数字そのものを見て、時間を知ろうとします。日本語訳にすると「直読式」ってやつです。データからさまざまなことが読み取れるわけです。だから、デジタルさんの方が実は学問が必要になります。(言わんとしていることが伝わっているかどうか分かりませんが…)統計は学問ですよね、多分。表現は学問ですか?わかりません、私には。さて、こんな私には、どんな通知表が届くのでしょう?

あの補講日からほぼ2週間後、ついに通知表(アンケート)が、私に手元にやってきました。ジャーン!オール5をくれた学生が3人でした。(コメントもとてもうれしくなるようなことが書いてありました)もちろん、ひとりひとりの私に対する評価はまちまちでした。ハッキリ言って、低い評価のものもありました…。でも、アナログな教員にも共感してくれる学生が仮に少数でもいてくれたことは、私にとってとても励みになることでした。


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頭に来た!言わずに死ねるか。 [雑感]

今まで広告業界にいて、頭に来たことが何度もあったが、なぜ、そういうことになったのか、という真相が相手に伝わらないまま、時間が経ってしまったことがいくつかある。それらを今日からいくつか紹介していこうと思う。先ずひとつめ。それは広告代理店に勤めていたときの話だ。今から17〜8年も前の話。私は当時、担当した仕事もスポンサーから評判が良く、所謂「飛び昇進」というやつで、年長の先輩社員より役職が上になってしまった。7歳年上の先輩と同格で、2歳年上の人は部下になった。そのうちのひとりは、とにかく仕事が嫌いで、午後になれば「直帰」とホワイトボードに書き残して、行方不明になる男性コピーライターだった。働きが悪いのだから、昇進が遅いのは無理もない。なんたって本人が誰よりもそんなことは分かっていたはずだ。ところで、実は、私はその人に好感を持っていた。内心、ああいった(顔は違うけれど)植木等の映画に出てくるようなC調な軽さに憧れさえ覚えていた。ところがである。その彼は、どうにも私が上司になったことが気に入らないらしかった。そんなこと、全く意に介さないようなキャラクターだと信じていたのに…。ある時、こんなことがあった。それは私が東京支社に寄って、雑談をしていた時の話。東京支社の部長から「名古屋のクリエイティブはどうですか?」と尋ねられた私は、「Kさん(その彼のこと)は、いいセンスをしているのにも関わらず、もうひとつ仕事に身が入らないようで、残念に思います」と答えた。それを傍で聞いていた東京支社のお節介野郎Nが、ご丁寧に名古屋本社に電話をしてきて、私がKの悪口を言っていた、などと言ったものだから大変。それからは何を言っても彼とそのグループの面々は逆らうばかり。私は上司として客観的に彼の才能も認めながら発言したのに…。どうやら東京支社のNも、私が彼の上司になっていたことを知らずにいたようで、話がややこしくなってしまった。その後、彼は会社を辞めて(?)独立したが、私の知り合いのモデルが、偶然彼の息子と合コンで出会ったと教えてくれた。彼の息子は女の子にこう言っていたそうである。「僕の父は優秀なコピーライターで、この前独立して会社を興した、本当に尊敬できる父親です」と。


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