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振り返ればこんなこともあったなぁ。(2) [思い出・雑感]

さて、ヒッチハイクで京都に行くためには高速道路のインターチェンジへ行かなくてはならない。というわけで大学生の友人に「東名名古屋インター」までクルマに乗せていってもらった。

先ず段ボールでつくったプラカードを上げる。「京都まで乗せていってください」とマジックで書いてある。これは外国映画とかの見よう見まねで、こうするのがセオリーだと思ってしてみた。しかし、こんなんでは全然クルマは停まってはくれない。そこで、クルマの運転席へ走り寄って「すいません京都方面には行かれませんか?」と積極的に出ることにした。インターの改札?のおじさんが苦々しい顔をして見ている。まぁ、危険っちゅうことは分かるし…。そんなこんなで数台後に岐阜・一宮方面に行くバンを捕まえる。やはりこういう行為をすることが珍しいのかも知れないが、面白がって乗せてくれた。そのバンは一宮まで乗せて行ってくれたので、今度はいよいよ「名神高速」を通って京都に行くクルマを捕まえなくてはならない。

かなり時間はかかったが、深夜に遠距離を突っ走る陸送のトラックが停まってくれた。その運転手さんに聞いたのだが、大きな運送会社は事故とかがあるといけないので便乗は禁止なのだそうだ。納得!そりゃそうだ。とは言えこっちは怖いものなど何もない17歳。おしっこを我慢していたのが辛かったが、無事、京都辺りで降ろしてもらった。もちろんサービスエリアでもパーキングエリアでもないところで降ろしてもらったので、土手を転がるようにして全くどこだか分からない場所に着いた。おしっこをしてから、広い道路に出た。どうやらバスが走っているようだ。ラッキーって感じでバスに乗り込む。そのバスで「四条河原町」まで上手い具合に行くことができた。

以前に行ったことがあった「ポパイ」という名前のロック喫茶に行くことにした。ハードロックカフェなんていう枕詞がついていた店だ。何せ泊まるところもないのだから、そこの客の誰かを捕まえて泊めてもらわなきゃなぁ、なんて思っていたら長髪でベルボトム、ややラリってる奴がやって来た。そいつは同志社の学生だった。事情を話して今日、泊めてくれないか、と言ったら条件付きでオーケーしてくれた。その条件とは、次の日に自分が「何故、おまえが俺のアパートにいるのかを聞いたら、説明してくれ」というものだった。要するにラリっているので記憶が飛んでいたら教えてくれ、ということ。なかなかかっこいい奴で「山川ニッキー」っていう名前だった。

ニッキーと話していたら、学祭で呼ぶ「カルメンマキとOZ」の連中が来るので、その打ち合わせが済んだら晩飯に行こう、ということになった。やがてマキとOZのリードギターがやって来た。ニッキーはその後に「ドラッグストア」に寄ってから、私をジンギスカンの店に連れて行ってくれた。肉はあまりおいしくなかったが、満腹にはなった。ニッキーの下宿は想像よりきれいだった。ニッキーに泊めてもらうことをはじめ、道中の人々など今日は初対面の人たちにいっぱい世話になったことが不思議に思えて仕方がなかった。(続く)


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