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勘違いしていたもの、いろいろから、3丁目の夕日。 [思い出・雑感]

告白しよう…。私は子どもの時に(いや30歳近くまでの時もあった)「勘違い」していたことがいくつもある。これから告白しよう。先ず、ロンドンの「ピカデリーサーカス」(地名)を、ずうっとサーカス団の名前だと思っていた。同じように「ハリウッドボウル」(コンサート会場)は、ボーリング場だと思っていた。名古屋大学の天文観測所の建物(ドーム型)を月だと信じていた。食事をした後に寝ころぶと、牛になると本気で思っていた。

少々話は脱線するかもしれないが、警察官も正しい人ばかりだと思いこんでいたし、学校の先生の言うこともは全部正しいんだと信じていた。もちろん政治家なんて志を持った素晴らしい人たちだと…。今、改めて考えてみると、いや、見回してみると、明らかに私は「思い違い」をしていたことがよくわかる。

先日、映画「ALWAYS 3丁目の夕日」を観てきた。漫画の「3丁目の夕日」が好きだったので、観に行くことにしたが、内心、期待はしていなかった。ところがあにはからんやよかった。私はセカチューとかは大嫌いである。もちろん、観にも行ってはいないので勝手に嫌っているだけである。ハーラン・エリスンのパクリのタイトルも気に入らないし、おおよそ察しのつく安直な内容も受け付けない。「3丁目の夕日」も今どきの予定調和的な「泣き」パターンで、さぁ、ここからが泣くところですよ、といった映画になっているかもしれない。そう思っていたら、いい意味で裏切られた。ちゃんと、人の「気持ちの揺れ」や「こころのありよう」を描こうとしていた。そして、さらに言うなら、まだまだ「思い違い」に気がついていない「私」が、そこにいたのだ。

笑い話になるような「勘違い」なら救われる。けれども、本来、疑われるべきではない「正しいモラルを持った人」として、思われていた人たちが、実はそうではなかったことに失望するのは、悲しい「思い違い」だったわけだ。「純粋な気持ち」は、つまりは「信じることができる」ことが前提であるからこそ、持ち続けることが出来るわけだ。とは言え「純粋な気持ち」など、ない方が犯罪に巻き込まれることもなくてよいのかも知れない。「3丁目の夕日」を観て、そんなことを考えていた私は、すっかり「純粋な気持ち」から遠いところにいる。


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めぎ

思い違いはいっぱいありますよ。アメリカはいい国だと思ってたし、ドイツ料理はまずいと思ってました。人生、発見があっておもしろいとも言えますね。私は今でも、私はきっと幸せに死ねると信じているんですが、純粋さを裏切られることになるかしら・・・思い違いじゃないといいなあ。
by めぎ (2007-07-27 06:18) 

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