旅行 [思い出・雑感]
旅行という言葉に、私はある種の羨望感や諦観の思いがあった。なぜなら、
私は子どもの頃、ほとんどそういった経験をしたことがないからだ。
私が高校生になって、ヒッチハイクなどで京都や東京に行くように
なるまで、私にとって小中学校の行事として出かける修学旅行など以外の
旅行は、たった2回だった。
ひとつは母親が働いていた会社の慰安旅行で出かけた京都への日帰りバス
旅行。網に入ったみかん。車窓からの眺め。そして帰路で眠くなって
しまい、母親にもたれて眠った時間…。その時のうれしさは、この年齢に
なってさえもまだ高揚した気分のかけらが残っている。あの頃の私の拠り所は
母親だけだったのだろう。幼かった…。
もうひとつは、小学2年生の時に確か2泊だと覚えているが、母親の友人で
うちと同じように母子家庭だった家族と2組で行った海水浴。知多半島に
ある内海海水浴場に行った。これは、もう、うっとりするほど素敵な時間
だった。明るすぎる太陽、海の香り、潮騒の音、砂の色…。そして母親の
温もり。
私が今でも海の傍でゆったりすることが大好きなのは、このような原体験が
影響しているのかも知れない。尤もどういう訳だか分からないが、日本の
海ではあの頃の思い出とシンクロしない。あの時の海は、もっと人が少なく
て、きれいだったから。かれこれグアムに30回近くも行っているのは、
不思議にあの海と重なるからだ。
ヨーロッパには12〜3回ほど行っている。歴史と文化に、これまたうっとり
する。アメリカのメインランドには1度も行ったことがないのは、どうしても
選択肢としてヨーロッパが生理的に優先されてしまうからだ。
近ごろ、やっと旅行というものに対して、フラットな感情で接することが
できるようになった気がする。国内でも海外でも、私はようやく劣等感に
似た感覚を持つことなく、旅行を楽しむことができるようになった。
そして私は、9日からあの大好きな海を見に行ってくる。
アメリカには歴史がない、とアメリカ人さえ劣等感を持っている、とききましたけど、いまや300年の歴史があるのですから、さまざまな形で遺跡?や古い文化に出会えますよ。特に、景色は荒々しくて、それも魅力の1つ。
是非、一度、訪れてみてください。海もキレイですし・・そして、「旅のソムリエ」になってくださいな。砂漠も好きです。
by okko (2009-07-07 15:35)
いってらっしゃいませ
のんびり ゆっくり はねを伸ばして、浮世の事はしばし忘れて
波間に漂うクラゲの如く(グァムにいるかな)、茫洋と時間は過ぎて。。。
by engrid (2009-07-08 17:48)
私は生家が商売をしていたので、子供の頃に家族で過ごすとか、旅をするとかの経験が無く、そのせいばかりではないけれど、団欒とか、グループで何かをする時、皆と同じように振舞いながら、その実どこか冷めてる私を感じてきました。最近です、一人でも友人とでも同じように楽しめるになったのは。
アメリカ本土もそれなりの良さがありますよww
by みかまん (2009-07-12 02:38)