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間違っていないことは正しいことか? [日本人]

相変わらず偏屈なことばかり言って申し訳ないと思っている。思っているけど、書いてしまう…。
先日、クルマを運転していた時のできごとである。センターラインも、もちろんないような道路。いわゆる住宅街の中にある生活道路、である。名古屋人のモラルの低さは天下一品なので、やはりこういった道でさえも違法駐車のクルマがデーンと停められている。

そんな道であるからして(違法駐車のクルマによって)当然、対向車とすれ違うことさえもままならない。案の定、対向車がやってきた。さて、こういった時の判断力は、クルマを運転する者にとって非常に大切だと私は思っている。相手の出方を見て止まるのか、徐行するのか、瞬時に判断してできうる限りスムーズに通り抜ける。これ、これ。

違法駐車のクルマは確かに私の進行方向側に停められている。その(違法駐車の)クルマまでの距離はお互いほぼ同じ…。こういう時には、とりあえず相手の出方を見ることにしている。言っちゃなんだがへたくそなおばさんなんかだと、自分からは絶対に動かないと決めてそこから1ミリたりとも動かない人もいる。そういった時には私はミラーをたたんででも進む。もちろん、通れると判断した時に限ってだが…。自慢してしまうが、私は免許を取ってこのかた36年間無事故である。そしてペーパードライバーでもない。常にクルマに乗ってきた。バイトでトラックの運転手をしていたこともあった。あの、違反はしています。念のため…。

というわけで対向車のドライバーを見たら、自信のなさそうな初老の男性、クルマはクラウン…。
正直こういう方が苦手である。なぜなら、悪意が全くなくて、運転が下手だから。想像通りそのクラウンは停車してしまった。これだけあれば十分にすれ違うことができる、そう判断した私は躊躇せずクルマの鼻先を入れようとした。するとそのクラウンが突然動き始めた。しかもハンドルをこちら側に切ったので、通り抜けのスペースが削られてしまった。私はクルマの中で叫んだね。「なんだよー、どーしてそんなにへたくそなんだよ!」

その様子を見て、初老の男性は再びクルマを止めて、窓を下げた。当然、私も下げた。初老の男性はこう言った「私の方が優先でしょ、あなた側にクルマが止まっているのだから」然り。「徐行しようよ、狭い道なんだから」然り。私は答えに窮した。初老の男性はいい人そうであったし、彼の言いたいことはかなり理解できる。私はしどろもどろでこう言うのがせいいっぱいだった。「いや、だって、あなた、止まったでしょ、そしたらまた動き始めちゃうから…」うーん、困った。

彼の言うことは間違ってはいない。でも、私に言わせれば「でも…」、である。こういう時には、こうした方がいい、というようなことが世の中にはたくさんあるじゃないか!「機転を利かす」という言葉があるじゃないか!まぁ、あまり針小棒大になってしまうといけないので例え話はやめておくが…。(あー、すっごくしたい!いろーんな例え話…)

結局彼は通行できる部分を狭めておいて、こんどは動かなくなってしまったので、私がさらに左によってぎりぎりを通過して行った。腹は立たなかった、いい人だったし。決して嫌な人ではないと思えた。(彼は私のことが嫌いだろうが)ただ、ああいう人とは絶対にいっしょに行動はしたくないね。合わないよー、ああいう人は!    以上。


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コメント 12

きりきりととと

ご無沙汰です。
笑ってしまいましたw

だけど、そうですよねー、お感じになるとおりだと自分も思います。
by きりきりととと (2006-11-27 18:17) 

もりけん

hyperbomberさん!
ありがとうごぜーます。もどかしいことはなはだしかったです。

hyperbomberさんはクルマの運転が絶対に上手いから、わかって
くれると思っていました!ね、そうだよね。
by もりけん (2006-11-27 21:45) 

きりきりととと

いやあれですよ、鳴く子と地頭には勝てないというか、君子危うきに近寄らずです。
やり過ごすことも大切ですよ、精神衛生上。
by きりきりととと (2006-11-27 22:00) 

もりけん

そうですね、大人にならなきゃね、、私も…。うまくやり過ごす
ようにします、はい。
by もりけん (2006-11-27 22:33) 

カミノです

お久しぶりです!
いますよね~!悪い人ではなさそうだけど自分とはウマが合いそうにない人。
まして、そういう人と仕事を一緒にしなくてはならない苦痛ったらないですよ。
実はペアとして働いてる方(40代女)が、そういう人です。
その人悪い人ではないにしろ、偽善者ぶる風があり、なんとなくウマがあわないんですよ。おかげで、その方に対して毎日「カチン」とくることがあり、ブログをとおしてストレス発散したいところなんですけど、先日私がブログをやってると彼女に知られてしまったんですよ。すかさず「どこで?」と聞かれ、私も警戒心なく「goo」だといってしまったんですよ。そしたら次の日「カミノさんのブログ見つけたよ」とか言ってきたんです!!!(普通見つけないだろ~。この辺のデリカシーの無さも気が合わない)
てなわけで、理解できない人②って題目で、彼女を題材に書きたい所を、必死に我慢してる状態なんですね。
はぁー・・・辛い・・・。もし書いたら、愚痴のオンパレードになるのでしょうが、共感して欲しいって心理、もりけんさんには分かっていただけますか?
by カミノです (2006-11-28 23:48) 

もりけん

カミノさん!
ごめん、笑ってしまいました。ねー、私も諭されてしまいましたよ、その
おじさんに。『わーってるって』(心の声)って思いながら…。で、自分も
思いきりおじさんなのにその人に「おじさんさー」って、なぜか気分は
若者の私…。でも、面白いからその話、書こうよカミノさんのブログに。
きっと自分のことじゃないって思って読むよ、その人。
by もりけん (2006-11-30 19:18) 

みかまん

googleのカミノさん、見つけたくなっちゃった笑
う~ん何だか分かります、分かりますその気持ちなんだけど、
ちょっと微笑んじゃうような、もりけんさんらしい?出来事。
アメリカは生活道路も日本より断然広いのでトラブルは無いし、どうしようと思う時は、必ずハッキリサインを送ってくるし、こちらも送るので、不可解なことはないですね。当然だけれど交通事情にお国柄人柄でますよね。
36年の記録更新してくださいね^^
by みかまん (2006-12-02 06:11) 

もりけん

みかまんさん
わたしのそういったものの見方こそ、実は日本人の典型かもしれませんね。
アメリカのはっきりした意思表示は、全てにおいていいのかどうか
わかりませんが、こういう場合はいいですね。(YES、NOをはっきり
言える、ってことかな)
by もりけん (2006-12-03 14:06) 

けいぞう

もりけん兄さん、「いい人の困ったちゃん行動」ってほんとにありますよ。うちの近所に「じーちゃんクリーニング」と呼んでいる店があるのですが、仕上げるのが遅いのなんの。老夫婦の人柄が最高で、仕事が丁寧だから頼んでいるわけですが、夏のジャケットが返ってくるのは春、春に出したコートは冬。そんなわけだから、かみさんのインナー(やや高級なTシャツのようなもの)が紛失してしまったことがあるのです。すると、ばーちゃんが「探しているけどねえ」といって、
3箱入りティッシュペーパーをくれたり、スタンプをたくさん押してくれたり。なんだかなあ、と思いながら、結局うやむやになりました。長くなりました。すっきりしない話ということで。
by けいぞう (2006-12-08 22:05) 

もりけん

けいぞうさん、

ね、そういうことですよね…。困っちゃいますね。間違っちゃいない。
でもさ、正しくないだろ、それは!ってこと多くないですか?
以前は、そういうことは「阿吽の呼吸」とかで、ごくごくスムーズに
行われていたのに…。高速道路の追い越し車線の方を、走行車線より
遅いクルマが走っているみたいな…。気づいたら、前を空けようよ!
みたいな。っていうか、気づけよ!みたいな。いや、確かに法定速度は
守らにゃ、っていうのはあるだあろさ、でも、だ。あー、じれったい!

え、それって「思いやり」以前の常識でしょ。ちなみにそのクリーニ
ング屋さん、怒りにくいですねー、やっぱり…。あー、困った…。
by もりけん (2006-12-10 14:54) 

yukki-

この前、会社で話題になったことは
黄色のときどうするかということです(^^)
そのときに多数意見は「後続車を見て決める」
と言う意見が多かったです
そうなんです!
周りの状況を見て決めるということですね(^^)
世の中「間違ってはないけど…だけど…」ということは
多いですよね(´∀`;)
by yukki- (2006-12-12 22:08) 

もりけん

yukkiさん、
そうですよねー、後続車が間近に迫っていたらブレーキを踏んだら、
追突されちゃいますよね。まぁ、私が自分を正当化するために
屁理屈を言っているということもあるかも知れませんが…。ねぇ。
私のような考え方をする人間にとって、近頃の世の中は居心地が悪いっす。
by もりけん (2006-12-18 00:08) 

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